未来ある歯科技工士に向けて
10数年ほど前から、「歯科技工士が減少している。技工士専門学校が閉校している」 という情報が各地から入ってきておりました。そして現在、歯科技工士不足が社会問題となっている中、特に義歯製作に関わる歯科技工士が著しく減少し稀少な存在となっております。
しかし、歯科補綴治療では歯科技工士の必要性をはっきり実感しています。特に義歯治療においては、歯科技工士の役割は大きいのではないでしょうか。その役割を果たすためには、
- 最初から最後まで義歯製作ができること
- 歯科医師と共有できる基本知識ならびに科学的根拠の認識を有し製作した技工物の説明が明確にできること
- 歯科医師とコミュニケーションを通じて協議・考察・提案が的確にできること
- 患者様に目線を置き、「喜んでいただくため」という確固たる信念を「義歯のかたち」として創生できること
以上が歯科技工士の義歯製作における本来持つべき役割であると考えます。そして弊社では歯科技工士育成のための壮大なプロジェクトを実施しております。


歯科技工士育成プロジェクト
義歯は歯の喪失に伴う食物摂取・咀嚼・嚥下などの口腔機能低下ならびに外貌などの形態・審美弊害の回復を図る目的で製作を依頼されます。つまり義歯は生体機能および健康に関わる深刻な実情を改善する人工臓器的な役割を果たさなければなりません。また、義歯は総義歯(総入れ歯)と部分床義歯に分類され、各工程に製作難易度が異なります。
義歯製作は人工歯の排列、義歯パーツの製作、研磨など、熟練度、経験値、技術取得の積み重ねの時間を要しないと、最初の石膏模型入荷から義歯完成までを歯科技工士一人で遂行することはできません。すなわち技術面において歯科技工士の成長には相当の時間を要します。弊社では一工程ごとに何度も何度も指導を繰り返し、技術を養う時間を重ねております。さらに、自身で製作する義歯においては、その製作過程で必ず歯科医師との電話もしくはメールなどで対話することが極めて重要であると考えます。
歯科医師との対話で協議・考察を重ね、事前事後の評価を伺うようにしております。そのご評価を糧に自身で考え、時には指導を仰ぎ歯科医師そして患者様にご納得いただける義歯の製作が達成していきます。この歯科医師との対話こそが、どの教育セミナーよりも得る知識や沸き立つ向上心は格段優っていると考えます。取得した技術や知識は、日々の臨床作業でルーティーンに落としこまなければなりません。「伝家の宝刀」として特別な症例のみに実施することは技工作業では無意義であると考えます。
そして最後に人材育成の一環として患者様資料(顔貌写真・口腔内写真・レントゲン写真・口腔機能を明示する動画等)を共有させていただくように努めております。口腔内の弊害を回復する目的である義歯製作に欠かせない情報が多く描写されております。注意点、落とし穴など見落とす個所なども患者様情報で回避できることもあります。
弊社では定期的な勉強会および症例検討会を行い、対話、情報取得を積み重ねてまいりました。そしていよいよ精鋭なる歯科技工士「新生ライズ」の誕生です。


